数学・算数数学の不思議

「ローマ数字」について知ろう!

皆さんは「ローマ数字」について、
どれくらい理解していますか?

・「Ⅸ」は 9? 11?
・20以上の数を「ローマ数字」でどう表すの?

ということで、今回は、
意外と知らない「ローマ数字」について、
簡単に解説していきます。



「ローマ数字」とは

あらためて「ローマ数字」とは、
順序や番号を表すのに用いられることが多い数で、

・「○○Ⅱ」など、映画やゲームのタイトル
・「数学Ⅰ・Ⅱ」などの科目名

によく使われています。

また「ローマ数字」は、
1から3999までの数を表すことができ、
基本的には、4000 以上の数は表せません。

では「ローマ数字」は、
どのような規則で表されているのかについて、
解説していきます。

「ローマ数字」の種類

まず「ローマ数字」には、
基本となる数字が “7種類” あります。

それが、アラビア数字の
「1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000」
に対応している、

Ⅰ, V, X, L, C, D, M」の7種類です。

そして、これら以外の数は、
上記の数字を足し引きすることで表します。

「ローマ数字」の基本ルール(足し算)

では、まずは足し算の表し方について。

ローマ数字は基本的には、
7種類の数字を大きい順に並べることで表していきます。

例えば、ローマ数字で「2」を表したい場合は、
1を表す「Ⅰ」を2回足し合わせればいいので、
「Ⅰ」を2つ並べて「Ⅱ」とすることで「1+1(=2)」を表します。

同様に、ローマ数字で「3」を表したい場合は、
1を表す「Ⅰ」を3回足し合わせればいいので、
「Ⅰ」を3つ並べて「Ⅲ」とすることで「1+1+1(=3)」を表します。

また、
少し飛ばしてローマ数字で「6」を表したい場合は、
5を表す「Ⅴ」と、1を表す「Ⅰ」を、
足し合わせればいいので、
「Ⅴ」と「Ⅰ」を大きい順に並べて「Ⅵ」とすることで「5+1(=6)」を表します。

「ローマ数字」の特殊ルール(引き算)

ただし、
「ローマ数字」で【4】と【9】を表す場合は、
基本ルールとは違い、引き算を使って表します。

では、どのように引き算を表すかと言うと…

大きい数字の左隣に小さい数字を並べることで引き算を表してあげます。

例えば、ローマ数字で「4」を表したい場合は、
基本となる数字「Ⅰ」を4回足し合わせるのではなく…

5を表す「Ⅴ」から、1を表す「Ⅰ」を引き算するように表したいので、
「Ⅴ」の左隣に「Ⅰ」を並べて、「Ⅳ」とすることで「5-1(=4)」を表します。

同様に、ローマ数字で「9」を表したい場合は、
10を表す「Ⅹ」から、1を表す「Ⅰ」を引き算するように表したいので、
「Ⅹ」の左隣に「Ⅰ」を並べて、「Ⅸ」とすることで「10-1(=9)」を表します。

アラビア数字 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ローマ数字
※ローマ数字「1」~「10」対応表

大きい「ローマ数字」の表し方

ちなみに、「20」「30」「40」など桁が増えても考え方は同じです。

ローマ数字で「20」を表したい場合は、
10を表す「Ⅹ」を2回足し合わせればいいので、
「Ⅹ」を2つ並べて、「XX」とすることで「10+10 (=20)」を表します。

同様に、ローマ数字で「30」を表したい場合は、
10を表す「Ⅹ」を3回足し合わせればいいので、
「Ⅹ」を3つ並べて、「XXX」とすることで「10+10+10 (=30)」を表します。

ただし、ローマ数字で「40」を表したい場合は、
基本となる数字「Ⅹ」を4回足し合わせるのではなく、
50を表す「Ⅼ」から、10を表す「Ⅹ」を引き算するように表すので、
「Ⅼ」の左隣に「Ⅹ」を並べて、「XL」とすることで「50-10 (=40)」を表します。

11121314151617181920
XIXIIXIIIXIVXVVXIXVIIXVIIIXIXXⅩ
21222324252627282930
XXIXXIIXXIIIXXIVXXVXXVIXXVIIXXVIIIXXIXXXX
31323334353637383940
XXXIXXXIIXXXIIIXXXIVXXXVXXXVIXXXVIIXXXVIIIXXXIXXL
41424344454647484950
XLIXLIIXLIIIXLIVXLVXLVIXLVIIXLVIIIXLIX
※ローマ数字「11」~「50」対応表

まとめ

この記事の重要な点をまとめると…

・基本となるローマ数字は「Ⅰ, V, X, L, C, D, M」の7種類。
※アラビア数字の「1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000」に対応。

・ローマ数字は基本的に7種類の数字を大きい順に並べることで表す。
※ただし【4】と【9】を表す場合だけ大きい数字の左隣に小さい数字を並べる

となります。

これさえ覚えていれば、冒頭の質問にも即答できるのではないでしょうか?

・「Ⅸ」は、9 or 11 どちらを表していますか?
・20以上の数を「ローマ数字」で表すことはできますか?

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